夢やん いなべ餃子誕生秘話~いなべの美しい風景とともに~

当社代表の伊藤 守が、市役所を退職。

当社の代表取締役の伊藤守は、長年、市役所に勤めた市職員で、地域ブランドづくりの担当をしておりました。市の特産品づくりや農畜産物を活用した六次産業化の事業をを通じて、いつしか自分でも「何かいなべの特産品を作って地域貢献がしたい!」と思うようになり、退職後、菓子作りや料理を勉強しました。

さくらポークとの出会い

水質が良くミネラルが豊富な養老山地の麓で、古くから養豚をされていた「松葉ピッグファーム」さん。そこで生産されているのが、いなべのブランド豚として、現在、名高い「さくらポーク」でした。何とも濃厚な味わいにすっかり心を奪われた伊藤は、「さくらポークを使った商品開発をしたい」と発起し、思考錯誤しました。その頃、全国各地でご当地餃子開発の風潮が漂い出して、皮やネタなど何度も試行錯誤をして、開発したのが、「夢やん餃子」でした。当初は、現在のような冷凍餃子のほかに、生餃子も製造販売していましたが、生餃子は賞味期限が短く、ロスが多い。そのため、冷蔵でも旨い餃子をさらに研究。現在のレシピに行きつきました。

農産物直売所、物産展やマルシェに駆け回る

パートさんのお手伝いはあるものの、主力は伊藤のみ。伊藤は、午前3時に起きて、毎日、餃子のほかに、シフォンケーキなどのスイーツ、パンなども製造。毎朝、近くの農産物直売所へ出荷。同時に、県内で開催される物産展やマルシェに東奔西走の日々。その甲斐があって、「夢やん餃子」は徐々に地元を中心に人気となって行きました。

高付加価値商品として確立しないと、地域貢献できない

農産物直売所を中心に夢やん餃子は、ある一定の売上を上げることができるようになりました。しかし、それは「地域貢献したい」という伊藤の思いとは違う、単なる商売でした。そこで、コンセプトから見直し、いなべ市の人気観光スポットの梅林公園からヒントを得て、2017年、紅い「梅しそ餃子」を開発。梅林公園に来る観光客に販売すると、評判も上々。また、焼き上がった梅しそ餃子の美しい色合いも好評でした。そこで伊藤は思い出しました。「確か、本場、中国では餃子は縁起が良い料理として、旧正月に家族で食べると聞いた。いなべ市には、大安というめでたい地名もあるから、紅白、祝祭の餃子として、全国に販売し、いなべ市のPRをしよう」。こうしたこともあり、2018年10月に「夢やん いなべ餃子」と名前を改めて、市内の書家に、ゴロとなる文字を書いてもらい、ホームページを一新し、現在のかたちとなりました。

 

いなべ市内の農畜産物生産者や飲食店とともに

ネットショップも新たにオープンした夢畑家。当社には、さくらポークを生産する「松葉ピッグファーム」さんのほか、いなべそばの生産者、いなべそばの販売飲食店、農産物直売所の出荷者、所属している観光協会の会員など、たくさんの仲間がいます。それらの仲間の商品なども、今後、ネットショップで扱うことにより、みんなでいなべをPRしてきたい。それが、今後の夢畑家の本当の「夢」です。